本文へ移動
TATE

怖がらせない。仕組みから守る。

ターゲティング広告をオフにする手順まとめ【日本版】

各社の法務ページに散っているターゲティング広告のオプトアウト先を1本にまとめました。踏む順番、1か所あたりの所要時間の目安、元に戻す手順、そしてオフにしても止まらないものまで通しで書いています。

先に答え: オフにすると止まるのは「合わせ込み」で、広告そのものではありません

ターゲティング広告のオプトアウトを探してこのページに来た方が、いちばん先に知っておいたほうがいいのはここです。各社が用意している「オフ」は、あなたのデータを広告の出し分けに使わないという設定であって、広告の枠が消える設定ではありません

これは推測ではなく、各社が自分のヘルプページに書いていることです。Googleはパーソナライズド広告をオフにしても広告は表示され、時間帯・閲覧中のページのトピック・現在地などに基づく広告に切り替わると説明しています(出典: Google「パーソナライズド広告の仕組み」https://support.google.com/My-Ad-Center-Help/answer/12155656?hl=ja 、2026-08-07確認)。Metaは、広告表示の設定を変えると広告の内容には影響するが、表示される広告の総数は変わらないと明記しています(出典: Meta ヘルプセンター https://www.facebook.com/help/247395082112892 、2026-08-07確認)。Appleも、パーソナライズをオフにしても受け取る広告の数が減るとは限らず、関連性が低くなる可能性がある、という書き方をしています(出典: Apple「Apple Advertising とプライバシー」https://www.apple.com/jp/legal/privacy/data/ja/apple-advertising 、2026-08-07確認)。

つまり、この作業で手に入るのは「広告のない画面」ではなく、「さっき見た商品が追いかけてこない画面」です。それでよければ、以下の手順をどうぞ。全部を通してやると、使っているサービスの数にもよりますが、おおよそ50〜60分を見込んでおいてください(この時間は各手順の操作数から見積もった目安で、当編集部が実機でストップウォッチを当てて測った数字ではありません)。時間がない方は、手順1(端末本体)と手順2(Googleアカウント)だけでも、影響する範囲は広めです。

なお、そもそもなぜ「さっき見た商品」が別のサイトで出てくるのか、その経路の分解は別記事で扱っています。「なぜ「さっき見た商品」の広告が追いかけてくるのか」

踏む順番と、その順番にした理由

上から順に、効く範囲が広い順に並べています。途中でやめても、そこまでの分は効きます。

踏む先効く範囲目安
1端末本体(iOS / Android)その端末で動くアプリ全体約5分
2Googleアカウントログインしている全端末・全ブラウザ約10分
3LINEヤフーYahoo! JAPANとLINEの中と、その広告配信先約10分
4MetaFacebook・Instagramと、その広告配信先約10分
5MicrosoftアカウントWindows・Edge・Bing約5分
6業界団体(DDAI)参画企業のCookieベースの配信約5分
7ブラウザのCookie設定そのブラウザで開くサイト全体1つあたり約5分

端末とアカウントを先にしているのは、その設定がアプリとブラウザの両方をまたいで効くからです。逆にブラウザのCookie設定を最後にしたのは、途中でCookieを消すと、それ以前に踏んだCookieベースのオプトアウト(手順6と、ログインせずに設定した手順3)が一緒に消えてしまうためです。順番を入れ替えるなら、この点だけ気をつけてください。

この記事で、何を確かめて、何を確かめていないか

TATEは記事ごとに、確かめた範囲を先に開示します。この記事は次の状態です。

検証した項目: 本文に挙げたオプトアウト先について、2026年8月7日時点で各社の公式ページ・公式ヘルプにアクセスし、記載されている設定項目名・設定の場所・オフにしたときの説明を確認しました。出典URLは各項目に併記しています。

検証していない項目: 実機での画面遷移(実際にその画面が記載どおりに出るか)、設定後に表示される広告が実際にどう変わるか、各手順の実際の所要時間。この3つは当編集部で測っていません。設定画面のUIは更新で変わるため、手順名が一致しないときは各社の公式ヘルプ側を正としてください。

検証不能な項目: 各社が、オプトアウトの設定を社内で実際にどう反映しているか。これは外部から確認する方法がありません。この記事が根拠にしているのは、各社が「こうする」と公表している内容までです。

なぜ1か所でまとめてオフにできないのか

追跡の経路が、そもそも別々の会社の別々の仕組みだからです。端末が配る広告ID、ブラウザに置かれるCookie、サービスにログインしているアカウント — この3つは持ち主が違い、止めるスイッチも別々の場所にあります。だから「1つオフにしたのに広告が変わらない」ということが普通に起きます。

日本には、この経路の一部を利用者側から見えるようにする制度があります。総務省は「外部送信規律」として、ウェブサイトやアプリの提供者が利用者の端末から外部へ情報を送信させる際に、送信される情報の内容などを利用者へ通知または公表することを求める枠組みを説明しています(出典: 総務省「自分に関する情報が第三者に送信される場合、自身で確認できるようになります。」https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/gaibusoushin_kiritsu.html 、2026-08-07確認)。日本のサイトの下のほうに「外部送信について」というページが増えたのは、この流れの中で出てきたものです。読む価値があるのは、そこに送信先の名前が並んでいるからです。名前が分かれば、そこがオプトアウト先になります。

手順1: 端末本体の設定(iPhone 約5分 / Android 約5分)

いちばん効く範囲が広いので、ここから始めます。

以下に書いた画面の道順は、各社の公式ページ・公式ヘルプに記載されている内容にもとづくもので、当編集部が実機で開いて確認したものではありません。OSやアプリの更新で項目名や階層は変わります。画面と一致しないときは、各項目に併記した出典ページ側を正としてください。

iPhone・iPad

(a) アプリからの追跡要求 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「トラッキング」。ここで「Appからのトラッキング要求を許可」をオフにできます。Appleは、利用者が許可を与えなかった場合、アプリから見える広告識別子(IDFA)の値がすべてゼロになり、他社のアプリやサイトから集めたデータとの紐づけができなくなる、と説明しています(出典: Apple「ユーザーのプライバシーとデータの使用」https://developer.apple.com/jp/app-store/user-privacy-and-data-use/ 、2026-08-07確認)。個別のアプリだけ許可したい場合は、同じ画面のアプリ一覧で1つずつ切り替えられます。

(b) Apple自身の広告 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Appleの広告」→「パーソナライズされた広告」をオフ。Macの場合は「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Appleの広告」(出典: 前掲 Apple「Apple Advertising とプライバシー」)。これはApp StoreやApple Newsの中の広告に効く設定で、他社アプリの広告には効きません。

元に戻す: どちらも同じ画面でオンに戻せます。(a)をオフからオンに戻したときに、以前アプリごとに与えていた許可がどう扱われるかは、上記の出典ページに記載を確認できませんでした(未確認)。個別のアプリの許可状態は、同じ「トラッキング」画面のアプリ一覧で確認できます。

Android

(a) 広告のプライバシー 「設定」→「Google」→「すべてのサービス」→「プライバシーとセキュリティ」→「広告」。ここで広告のトピック、アプリからの広告の提案、広告の測定を管理できます(出典: Google「Android で広告のプライバシー設定を管理する」https://support.google.com/android/answer/13720755?hl=ja 、2026-08-07確認)。

(b) 広告IDのリセット・削除 「設定」→「プライバシー」→「広告」から、広告IDのリセットまたは削除ができます。Googleは、利用者が広告IDを削除した場合、アプリがそのIDを取得しようとするとIDの代わりにゼロの文字列が返る仕様であること、この挙動が2021年後半のAndroid 12向けアプリから始まり、2022年4月1日にGoogle Play対応端末のアプリ全体へ広がったことを開発者向けページで説明しています(出典: Google Play Console ヘルプ「広告 ID」https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/6048248?hl=ja 、2026-08-07確認)。

元に戻す: (a)の広告のプライバシー設定は、同じ画面でオンに戻せます。一方、削除した広告IDを元に戻す操作については、上記の出典ページに記載を確認できませんでした(未確認)。戻せることを前提にせず、まずはリセット(IDを新しいものに入れ替える)から試すのが無難です。リセットで実際に広告の中身がどう変わるか、あるいは変わらないかは、別記事で扱います。「広告IDをリセットすると何が変わるのか — 変わる範囲と変わらない範囲」

手順2: Googleアカウント(約10分)

端末の次に範囲が広いのがここです。2つの画面をセットで見ます。

(a) マイ アド センター https://myadcenter.google.com/ を開き、「パーソナライズド広告」をオフにします。Googleは、オフにするとマイ アド センターでの設定内容が削除され、保存されている情報が広告の表示に使われなくなると説明しています(出典: 前掲 Google「パーソナライズド広告の仕組み」、2026-08-07確認)。前述のとおり、広告枠そのものは残ります。

(b) アクティビティ管理 https://myactivity.google.com/ で、保存されているウェブとアプリのアクティビティを確認・削除できます。オフにする際は「オフにする」と「アクティビティをオフにして削除」を選べます(出典: Google「ウェブとアプリのアクティビティを管理する」https://support.google.com/websearch/answer/54068?hl=ja 、2026-08-07確認)。ここで注意したいのは、オフは「これから保存しない」であって「今まで保存されたものが消える」ではない点です。過去の分も外したいなら、削除まで実行します。

元に戻す: どちらも同じURLでオンに戻せます。ただし(b)で削除した履歴は戻りません。Googleマップのタイムラインや、検索候補の精度など、履歴を前提にした機能の使い勝手は変わります。

副作用: Googleは、アクティビティ管理をオフにした状態でも、サインアウト中のアクティビティを使って表示内容や広告がカスタマイズされる場合があると書いています(出典: 前掲 Google「ウェブとアプリのアクティビティを管理する」、2026-08-07確認)。オフ=以後いっさい使われない、ではない、という点は押さえておいてください。

手順3: LINEヤフー(Yahoo! JAPAN 約5分 / LINE 約5分)

日本のユーザーにとって実際に効く先で、海外の手順まとめには出てこないのがここです。

(a) Yahoo! JAPAN側 https://ad-personalize-center.yahoo.co.jp/optout/ads を開き、「有効化しない」を選びます。ページには、無効化した場合は興味・関心に関係なく広告が表示されること、設定の反映に時間がかかる場合があること、無効化の設定が保持されないことがあり、その場合は再度設定が必要になることが書かれています(出典: LY Corporation「行動ターゲティング広告の設定」https://ad-personalize-center.yahoo.co.jp/optout/ads 、2026-08-07確認)。ログインしないまま設定した場合、ブラウザのデータを消すと設定も消えます。Yahoo! JAPAN IDでログインしてから設定するほうが残ります。

(b) LINEアプリ側 「ホーム」→「設定」→「プライバシー管理」→「広告の設定」。ここに「広告表示に利用するデータの設定」「ウェブ行動履歴を利用した追跡型広告の受信」「LINE内部識別子を利用した追跡型広告の受信」が並びます。LINEは、これらをオフにしても、興味関心や属性、関連サービスの行動履歴等に基づかない広告の配信は行われることがある、と書いています(出典: LINEヘルプセンター「興味・関心に基づく広告の設定を確認・変更するには?」https://help.line.me/line/smartphone?lang=ja&contentId=20018987 、2026-08-07確認)。

元に戻す: どちらも同じ画面でオンに戻せます。

手順4: Meta(Facebook・Instagram)(約10分)

プロフィール写真 →「設定とプライバシー」→「設定」→「アカウントセンター」→「広告表示の設定」。ここで広告トピックを減らす設定と、他社での行動情報に基づくパーソナライズの設定を扱います。Metaは、設定を変えても表示される広告の総数は変わらないこと、減らす設定にしたトピックの広告が表示されることもあることを明記しています(出典: 前掲 Meta ヘルプセンター、2026-08-07確認)。

元に戻す: 同じ画面で戻せます。トピックの調整は「表示を減らす」の指定であって、削除の指定ではありません。

手順5: Microsoftアカウント(約5分)

https://account.microsoft.com/privacy/ad-settings で、パーソナライズド広告の設定を変更できます。Microsoftは、サインインしていない状態で設定した場合はCookieが端末に保存され、その設定が6か月間有効になること、サインインしている場合はアカウント側に保存されることを説明しています(出典: Microsoft サポート「パーソナライズされた広告とプライバシー」https://support.microsoft.com/ja-jp/accounts-billing/security/personalized-ads-and-your-privacy 、2026-08-07確認)。WindowsやEdge、Bingを日常的に使っているなら踏んでおく先です。

元に戻す: 同じページで戻せます。

手順6: 業界団体のまとめオプトアウト(約5分)

個社を1つずつ回るのが現実的でない部分を、まとめて扱う入口があります。日本では、一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)のインフォメーションセンターであるDDAIが、参画企業のターゲティング広告について一括のオプトアウトを用意しています(https://www.ddai.info/optout 、2026-08-07確認)。

同ページには、オプトアウトはCookie技術を利用したターゲティングを停止するもので、広告配信自体を停止するものではないこと、別のサービス経由で同じ広告が配信される場合や、ターゲティングなしで同じ広告が配信される場合があることが書かれています。また、AppleのデバイスやSafariのようにサードパーティのトラッキングが既定で無効になっている環境では、オプトアウトが機能していないように見えることがあるが問題ではない、という説明もあります。

元に戻す: 同じページから設定を戻せます。なお、ブラウザのCookieを消したときにDDAIのオプトアウト記録がどうなるかは、同ページに明示の記載を確認できませんでした(未確認)。

ただし、仕組みとして押さえておくと納得しやすい点があります。この種のオプトアウトは、「あなたを追跡しない」という印を、あなたの端末のCookieとして置いていく方式です。追跡を止めるために、追跡に使われるのと同じ入れ物を1つ増やしている。実際、Microsoftはサインインしていない状態での設定がCookieとして端末に保存され6か月間有効になると説明し(前掲 Microsoft サポート)、LY Corporationは未ログイン状態でブラウザやアプリのデータが削除されると設定が解除されることがあると説明しています(前掲 LY Corporation、いずれも2026-08-07確認)。プライバシーのために定期的にCookieを全消去している人ほど、この種の設定が外れやすい、という向きの話になります。Cookieを消す習慣がある方は、消したあとに設定が残っているかを見に行く、とセットで覚えておくのが現実的です。

手順7: ブラウザ側(1ブラウザあたり約5分)

Chromeの場合、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「サードパーティ Cookie」でブロックを選べます。Googleは、ブロックするとサードパーティCookieを使う一部のサイトが想定どおりに動作しないことがあること、Cookieを削除するとサイトからログアウトしたり保存した設定が消えたりする可能性があることを書いています(出典: Google Chrome ヘルプ「Chrome で Cookie を削除、許可、管理する」https://support.google.com/chrome/answer/95647?hl=ja 、2026-08-07確認)。

元に戻す: 同じ画面で許可に戻せます。ただし削除したCookieは戻りません。ログイン状態や、サイトごとの表示設定はやり直しになります。

副作用: 決済やログインでサードパーティCookieに依存しているサイトでは、途中で処理が止まることがあります。全部をブロックして困った場合は、そのサイトだけ例外に追加する、という戻し方が現実的です。

なお、広告の表示そのものを減らしたい場合は、オプトアウトとは別の話になります。無料でどこまでできるかは別記事で整理しています。「iPhone・Androidの広告ブロック、無料でどこまでできるか」

やっても止まらないもの

ここを書かない手順記事は、読者を「やったのに変わらない」で止めてしまいます。

設定が消える条件(ここが実務で効きます)

  1. ブラウザのデータ削除。未ログインで設定したYahoo! JAPANと、未サインインで設定したMicrosoftは、各社が端末側のCookieに保存する方式だと説明しています(前掲、いずれも2026-08-07確認)。DDAIもCookieを使う方式ですが、削除したときの挙動は同ページに明示の記載を確認できませんでした(未確認)。
  2. ログインしないまま設定した場合。同じサービスでも、ログイン時とそうでないときで保存先が違います。ログインして設定したほうが残ります。
  3. 端末の初期化・機種変更。端末側の設定は引き継がれないことがあります。
  4. 各社のUI変更。設定項目の名前や場所は変わります。この記事の手順名が画面と一致しないときは、各出典のヘルプページ側を見てください。

だから、この作業は「一度やって終わり」にはなりません。当編集部は、価格・仕様・設定画面を含む記事について、四半期ごとに各リンク先を開き直し、変わっていたら本文と確認日を更新するという運用方針を取っています。この記事もその対象です。

更新の通知は、TATEのLINE公式アカウントで配信する予定です(開設準備中で、現時点では配信を行っていません。開設したらこの欄に案内を出します)。手順を実際に踏むのは半年に一度で足りるはずですが、その半年の間に踏み先が変わっているかどうかを自分で見張るのは面倒なので、そこを引き受けるための仕組みです。配信を始めたあとは、LINEのトーク画面右上のメニューから「ブロック」を選べば、いつでも配信を止められます。

ここまでやらなくていい人

全部踏む必要がない人もいます。次のどれかに当てはまるなら、手順1と手順2で止めても、体感の変化はそれほど変わらないはずです。

「全部やらないと意味がない」という作業ではありません。使っているサービスの分だけ踏めば、その分だけ効きます。

この記事で確認できなかった先

正直に残しておきます。執筆時点(2026年8月7日)に、Amazon(https://www.amazon.co.jp/adprefs )とX(旧Twitter)の広告設定ページは、当編集部の環境からページ内容を取得できませんでした。したがって、この2社については記載内容を確認していないため、手順を書いていません。利用している方は、各社のアカウント設定内の広告関連の項目をご自身で確認してください。確認が取れ次第、この記事に追記します。

免責

本記事の内容は、記載の確認日(2026年8月7日)時点で当編集部が確認できた情報にもとづいています。設定画面の名称・位置・提供条件は、各社の判断により予告なく変更されることがあります。操作の前に、各項目に併記した公式ページで現在の記載をご確認ください。

本記事で扱った手順は、すべてご自身の端末・ご自身のアカウントを対象にしたものです。他人の端末やアカウントの設定を変更する手順は扱っていません。

本記事は情報提供であり、個別の状況に対する助言ではありません。また、特定の商品・サービスの利用を推奨するものではありません。